アートみやぎ 2019/ART MIYAGI 2019

宮城県ゆかりの現代作家の仕事を紹介する展覧会。宮城県美術館が地域に根ざした美術館活動のひとつとして行ってきた展覧会の第5回目。
今回は、5人のアーティストの創作活動を紹介。関連イベントとして各作家によるアーティスト・トークを開催。

会期 2019/2/23-2019/4/7
主催 宮城県美術館、河北新報社
後援 仙台市教育委員会、NHK仙台放送局、TBC東北放送、仙台放送、ミヤギテレビ、KHB東日本放送、エフエム仙台
助成 公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団

出品作家
狩野哲郎、木村剛士、鈴木ヒラク、田中 望、留守 玲

展覧会リーフレット(PDF) [PDFファイル/2.98MB]
website https://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/exhibition-20190223-s01-01.html

<出品作品について>
本展では過去作品を中心にこれまでの活動を紹介し、それに加えて、仙台を対象にフィールドワークを行い制作をした新作を出品した。
新作『分水嶺』は、自身が育った町に感じる「"何もなさ"への問い」テーマに、絵画とエッセイで構成した組作品となっている。

○コンセプト文(図録掲載のテキストより)
進学に伴い、地元の団地から山形へ移り住んだのは2008年のことだ。
大学3年生の頃にたまたま受講した民俗学と建築環境デザインの講義に大変刺激を受け、それがきっかけで、地域で古くから受け継がれていた営み、そこで暮らす人々が環境に働きかけることによって形成される風土ついて興味を持つようになった。こうしたものへの関心に動かされて、地域のアートプロジェクトに参加するようになってからは、山間部の集落や、農村・漁村、昔ながらの商店街に暮らす人々と関わらせて頂く機会が増えた。その土地の人々から、地域で受け継がれてきた営みや精神性を教えて頂くなかで、どうして私の育った団地には、このような古くから受け継がれてきたものがなかったのだろうと疑問に思うようになっていた。
今回の展示をきっかけに、「自分の地元に感じていた”何もなさ”がどのように作られて行ったのか」を確かめたいと思い、地元の郷土史家の方にお世話になりながら、はじめて自分の地元について調べることとなった。自分の地元に”失われた歴史・文化を取り戻したい”ということではなく、調べてみればどんなところにでも歴史・文化はあるはずだが、それが「消失したり、変容していくというのは、一体どういうことなのか」また「消失したり、変容していくことに対して、どのように向き合いたいのか」ということを、目の前の風景から考えてみたいと思った。