鹽竈と鹽竈神社(メモ) | Nozomi TANAKA 鹽竈と鹽竈神社(メモ) – Nozomi TANAKA

鹽竈と鹽竈神社(メモ)

押木耿介『鹽竈神社』p.64より引用

“先にふれたように、しおがまは塩土老爺神によってもたらされたものである。ただたんに鉄竈製塩法の伝播というにとどまらず、それによって代表される大和の新文化の伝来を象徴する一大事件であったのであり、それはまた多賀へ進攻した大和の軍がこの地方を掌握したしたことを示唆するものでもある。
 かつてこの地に製塩を営んだ蝦夷は、自己のもっていた素朴な塩の神への信仰を大和お信仰体系の流入によって、より「聖なるもの」として深められた塩土老爺神の姿のっもとに再発見し、これを習合せしめたのではなかったろうか。それは国ツ神の天ツ神への転身であり、大和の神話への融合であった。しかもこのことは武略による征圧の半面、土着人の心の掌握にもっとも必要なことであったと思われる。”

「政治権力としての日本神話」という側面を知ると、塩土老爺神がたんに“ものしりなお爺さん”とは思えなくなってくる。
鹽竈は多賀城(国府)の玄関湊であるし、東北(蝦夷)を考える上でとても重要な場所なのだと思う。


Date: 06/12/2018 | Category: メモ|地域 | Name: Nozomi TANAKA