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岬の稲荷神社①小室ヶ崎稲荷神社の続きです。 2.払ヶ崎稲荷神社 ![]() ![]() ![]() この時の時刻はだいたい18時半。ちょうど夏至にあたる日だったので、ようやく日が暮れ出し、うっすら月が見えている。 入り口には神社の由来が書かれているであろう看板があるのだが、錆びていて読めない…。 「祓ヶ崎」という名前は、『新訳 奥鹽地名集』(p114)には、塩竈八崎の一つとしてあげられている。神社の前にあるような「祓川」を想起させるので、きっと鹽竈神社との関係で付けられた名前なのだろう。 「文化の港 シオーモ」(http://shiomo.jp/archives/2883)では、次の通り紹介されている。 ![]() ![]() 境内に到着。ここにも湯殿山の石碑が。 社殿はまだ新しく感じる。それもそのはず、庄子洋子先生の『塩竈のむかしばなし』(p17-18)によれば、この社殿は平成元年に建てられたものらしい。先にも書いたように、もともとは「祓崎の地 (現稲荷下松竹ビル付近) に有り」、その後、明治の鉄道建設により移転、それから平成になって現在の場所へと、三回に渡って社殿が移されている。こうした移転は、尾島町、築港の開発によるものだなのだそうだ。さらに、現在の港町、中の島、尾島町が埋め立て造成されたのは大正2年から昭和10年にかけて。それから、尾島町の一部と、花立町、新富町が、大正10年から昭和16年に埋め立てられ、現在の街並みが完成したのだという。 ![]() ![]() ![]() ![]() 境内を進むと小さなお社があり、ここは狐だらけ。大小さまざまな白狐たち。心願成就を願って奉納していったのだろうか。稲荷の神の使いである白狐と、一方でいたずらをして人間と敵対するキツネ。一体何が違うのだろう。 ![]() だいぶ日が落ちてきた境内から、一ノ森がある方向を眺める。
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