丸森(台風19号) | Nozomi TANAKA 丸森(台風19号) – Nozomi TANAKA

 

     
丸森(台風19号)

今日は友人と、丸森の復旧のお手伝いに行った。
この日は平日で空いているボランティアセンター。到着してさっそくマッチングが行われた。今回は居合わせた男性1名と3人のチームになって、住宅床下と庭の泥かきのお手伝いをさせて頂いた。被災の規模が大きく依頼件数が多いためか、ボランティアの中からリーダーを決めて、依頼者宅へ派遣される形だった。
 
派遣先のお宅に着き簡単に挨拶をする。今回の依頼内容を確認し、さっそく作業に取り掛かる。
家主の方は「こんなこと初めてだ」「もうどこから手をつけたらいいのかわがんね」とこぼす。
泥が流れ込んで、連日片付けに追われる日々。「毎朝起きたらこれだもの」と、うんざりした様子だった。ご主人は、奥さんの心身が参ってしまっていると心配されていた。
 
はじめに家の中の作業。
前日に他のグループが途中まで作業をしていて、終わらなかった部分を片付ける状態だった。
床板と壁が剥がされた一階部分(水は床上1.5mまでになったようだ)に長靴のままお邪魔する。床の桟(?)の部分をまたぎながら、スコップで泥を救い、土嚢に詰めていく(どうしても背中を痛めそうな体制になってしまう)。
それでも3人がかりで約1時間ほどで、ひとまず片付けを終えた。
その後は庭の泥かきに。
花壇だったと思われるところに、ひとつひとつ小さな札がささっていて、手書きで植物の名前が記されていた。日々、お母さんが手入れしていた様子が想像され、胸が痛んだ。
 
途中でお昼休憩に入る。お父さんが、庭先に小さなテーブルとイスを出してくれた。木製のかわいいそれは、お父さんの手作りだそうだ。お孫さんのために作ったらしく、すべての角が丸く落とされていて、お父さんの優しさが詰まったものだった(ちなみにお父さんは建て具屋さんとのこと)。
休憩中、お隣さんが庭に訪ねてきた。特に用事があるわけではないらしく、「掃除(泥かき)にあきあきして」散歩にでてきたそうだ。お隣さんも、「丸森でこんなこと初めてだった。もうどうしていいかわがんね」と漏らす。台風の日は家にいて、夜に水が溢れてきて慌てて2階に逃げたそうだ。米農家を営んでいるので、納屋にあった米を守らねばと、おじいさんが離れに作業に行ったが、水が溢れてきたと思ったら一気に増水して、胸まで水に浸かりながら命からがら自宅の2階へ避難してきたという。その夜は水が引く事を祈りながら一晩を明かした。心臓が破裂するかと思うくらいバクバクしたと、こんな大変な経験を笑いながら語ってくれた。
 
昼休憩後も引き続き庭の泥かきをできるところまでして、14時半にはその日の作業を終了した。
帰り際、「良かったら持って行って」と、養蜂を始めてから初めて採取したという”みずの花”のはちみつを頂いた(「秘密でね」と)。申し訳なさそうになんども「ありがとうございました」と頭を下げられてしまい、手伝ってもらう(入れ替わり立ち替わり人が訪れる)という事にも疲れてしまわないか、心配になってしまった。
 
派遣先のお宅を後にして、少しだけ寄り道をしてボランティアセンターに戻った。被害の様子を見ると、台風から3週間ほど経ったけど、まだかなり人手が必要そうだと感じた。今回一緒に組んだ方とも、通える範囲で少しずつ、頑張りすぎず、できる人ができる形で手伝って行きたいね、と話した。
 

現地での活動にはボランティア保険に加入する必要があり、当日センターで申込もできるが、事前にwebで申請しておくとスムーズ⇨丸森町社会福祉協議会
 
 

 

 


Date: 11/08/2019 | Category: 丸森 | Name: Nozomi TANAKA