[山]今シーズン最後の月山

雪が積もったら融けるまでしばらく登れなくなるので、今シーズン最後の月山詣でに行った。
9月28日の夕方、冬用のシュラフや毛布を車に積んで、仙台から月山8合目に向かった。駐車場で車中泊をして、29日早朝夜明け前、4:20ころから登り始めた。

 

 


 

 

気温は5-6℃ほど。空気は冷たいが無風なのでそこまで冷えは感じなかった。
すでに東の空がほんのりと紫がかってきていて、日の出が近いのでちょっと焦る。できれば少しでも上に行きたいと足を早めるが、8合目の木道が凍り付いていて、とにかくどこに足を置いてもものすごく滑る。途中なんども転倒しそうになるのをこらえながら進む。
空があっという間に紅味を増してきて、鳥海山にも陽が射していた。このコンディションなら鳥海山の山頂からは「影鳥海」が見えていたかもしれない。

 

 

 

 

 

5:50ころ、9合目に辿りつく頃には朝焼けに包まれていた。佛生池小屋の前に並ぶ水子地蔵たちの顔が朝陽に照らされていた。徐々に気温も上がってきた。

 

 

 

 

 

6:30ころ、山頂に着く頃にはすっかり青空が広がっていた。風もなく、自分が今シーズン登った中では一番穏やかな月山だった。ありがたい。
今シーズン3回もお世話になった山頂小屋には雪囲いがされていた。

 


 

 

少し休憩して、姥ヶ岳の方に向かう。ここでようやく姥ヶ岳方面から登ってきた人とすれ違った。
姥ヶ岳の方には雲が流れてきて、山を撫でていく様子が美しかった。

 

 

 

10:00ころ、再び山頂に戻りだいぶゆっくり過ごして下山開始。佛生池小屋に着いたら何を食べようか思案しながら9合目を目指す。
この時間帯になると登ってくる人たちが増えてくる。

 

 

 

下山中、山頂付近をヘリコプターがなんども往復してくるのを見かける。
佛生池小屋に到着するとその理由が分かった。荷下ろしだ。
小屋でおしゃべりしつつイチジクアイスを食べ終えた頃、「いまから佛生池小屋にもヘリが来るよ」とのことだったので、裏に回って見学させて頂く。

 

 

 

 

裏には今シーズン分のゴミをまとめたものなど大きな荷が3つ。
6合目から上がってきたヘリが頭上真上に降りてくるとホバリングの風が直撃。息も詰まるほどの暴風を浴びながらヘリに荷物をつけて、下っていく様子を見送る。

 

 

 
 

今年の月山は3回山小屋に宿泊したけど、どの日もやはり日が落ちる直前と、日の出前〜出るまでが一番うつくしい山が見れると思う。その時間帯にブロッケンも3回見れたし、粟島にかかる影月山も見れた。しかし、やはり日の入りの頃や夜明け前の山頂は夏でも凍えるほどになるし、立っていられないほど風が強い時もある。貧弱な自分が過酷な環境のなかで安全に滞在していられるのも山小屋があってこそなので、荷物が麓に降ろされていく様は感動的ですらあった。あらためて山小屋のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいになった。
 

佛生池小屋を経って8合目に降りる道中、百名山の取材?を受けている山頂小屋の旦那さんに遭遇。
「あ」、と思いつつ自分の顔は覚えていないかなーと思ったら、「今日は一人?」と声をかけて頂いて嬉しかった。
月山に行けば毎回誰かしら顔なじみの人と会えるので、それもまた通ってしまう理由の一つになっている。
 
のんびり下って12:45頃に8合目駐車場に到着。
次に山頂に来るのは半年後。来シーズンこそは肘折口(22km)を歩いてみたい。


Date: 09/30/2020 | Category: フィールドノート| | Name: Nozomi TANAKA / 田中望